【文学(composition)の最新記事】
2000年05月10日
鳥
鳥はなぜ飛べるのだろう。僕はいつもそう思う。先生に怒られて沈んでいるとき、お母さんに叱られて悲しいとき、勉強がいやでいやで仕方がないとき、僕はそういうときマンションの屋上でいつも空を見上げる。いつも鳥が気持ちよさそうに大空を飛んでいる。僕たちには味わうことの出来ない感覚。風に身を任せ空を漂っている。 鳥は何を考えて空を飛んでいるのだろうか。きっと鳥にも嫌なことがあるに違いない。僕も鳥だったらよかったのに。いつも僕はそう思う。同じ空を飛ぶにしても飛行機と鳥は全然違うと思う。飛行機で空を飛んでも面白くないに違いない。僕はまだ飛行機に乗ったことはないけれどそう思う。飛行機は飛んでると言うよりも運んでもらっているという感じだ。きっとつまらないに違いない。 鳥は飛んでいて本当に楽しいのだろうか。鳥は飛ぶことしかできない。僕は歩くことも走ることも泳ぐことも出来る。学校に行って遊んだりもするし、家に帰ってTVを見たりもできる。けど鳥は飛ぶことが全てだ。飛ぶことに目的はないのだろうか。ただ飛んでいるだけだったらつまらないかもな、僕はそう思った。 鳥は飛ぶことしかできないのだろうか。僕にはいろいろとすることがある。学校に行かなくてはならないし、家に帰ってから塾に行かなくてはならない。友達と遊んだり、本を読んだり、ゲームをしたり、CDを聞いたり、僕にはできることがたくさんある。たまに飛ぶから気持ちいいのかもしれない。毎日飛んでいたらきっと退屈だろうな。けど鳥は毎日飛ぶことしかできない。 鳥は楽しいに違いない。遠足で海に行ったとき灯台に登った。灯台の上から見る海はとても広くきれいだった。僕が海を眺めていると僕の目の前を鳥が通りすぎた。とても気持ちよさそうに、とても楽しそうに。風にながされながら空を漂っていた。 最近嫌なことが続いている。学校に行ったら先生に怒られた。家に帰ってくるとお母さんに叱られた。お兄ちゃんは意地悪で、友達も意地悪だ。僕はそんなときマンションの屋上で空を見上げる。鳥が気持ちよさそうに楽しそうに空を飛んでいた。
この記事へのコメント
コメントを書く

