これらの国々では、Fixed WirelessやMobile Phoneそしてその上で提供されるPayment and Finance serviceが驚くべきスピードで普及しようとしている。
これらの国々には古いインフラやサービスがない。ザンビアやコソボに十分な固定電話網があるとは思えないし、彼らがATMでお金を下ろしているとは信じがたい。そもそも銀行までいくのに二時間、三時間に一本しかないバスでいくことになっているのが現状であろう。要はほとんど「既存」といわれるものがない
日本や欧米の国は、すでに多くのインフラ、サービスの下地をもっている。新たなサービスは、それらを土台にして成長してきた。高い固定電話の普及率はADSLの安価な提供につながり、ケーブルテレビの普及はケーブルインターネットの普及につながった。
既存のインフラを利用するということのメリットは多々ある。実績を持った技術があり、何より併用によるコストメリット、および営業の効率性の高さは大きいのではないかとおもう。
しかも、ユーザーは既存のサービスに慣れ親しんでいる。銀行にお金を預けて、クレジットカードを持って、店頭でサインをするという行為は、なんら広告をしなくても彼らの頭に染み付いている。
しかし、既存のインフラやサービスはそれを利用するものに様々な制限をする。それを使うことが合理的であるが故に、飛んだ発想を受け入れにくい
実用段階に至っている革新的な技術やサービスであっても、もちろんそれが革新的であるが故に、既存のインフラやサービスが普及した世界においては、顧客にアンラーニングさせ、教育すること。既に枯れている既存技術と戦うこと。という大きなチャレンジに挑まなければならない。
そんな「既存」がないところで何かを作るのは、白地に絵を描くようなものではないだろうか。全ての制約を外してもっとも最適な実現方法をはかることができる。そこに何もないこと、それが信じがたい自由を生むのは間違いない。
固定電話も何もないところに電話を売ろうとしたら、必然的に無線は、非常に有益なオプションとなる。そして固定無線LANがオプションになる。
燃料供給網、電線がないところに電気を通そうとしたら、風力発電や太陽光発電は自ずとオプションになる。
ATMも銀行の支店も無ければ、携帯電話におけるモバイルバンキングや、それの発展型であるファイナンスも自然とオプションになる。
彼らは既に、固定電話の発展をすっ飛ばして、携帯電話の普及率が急激に高まりつつある状況であり、多くのプレイヤーが、それを利用したインフラストラクチャーを提供しようとしている。
長い時間をかけないと実現しないような技術は、ここでは普通にオプションになる。日本ですら一部でしか実現していないような技術が、爆発的に普及する前段階にあるようにも思える。
後進者利益、先行者に学び、先行者が常識にガチコチになっているうちに、新しい発想で社会を作り上げていく新しい人たちがもつもの。それは社会全体だけでなく、人間個人個人にも当てはめて考えることができる。
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