さて、もしかしたら一年しか無いかもしれないこのほのぼの英国オックスフォード暮らしを最大限にエンジョイするため、実はさりげなく大学のヨット部に入部することにした。こういうほのぼの記事はなかなか好評なので、今回は先々週に行ってきた週末クルージング旅行について書いてみたい。
オックスフォード大学のヨット部はなんと125年の歴史がある。我が母校慶應大学は日本最古のヨット部を誇るが、それでも日本ヨット協会と同じ79年の歴史。世界最古のヨットクラブでもアイルランドの1720年設立らしいので、大学のヨット部という観点からは相当古い部類なのだろう。ディンギーという小型のボートでのレースをする部門と10m程度のアメリカズカップに出るようなセーリングボートでレースをする部門に別れており、自分はセーリングボートの方に所属している。
今回の旅行で、小さい頃から父親に享受された基本的な技術と経験&小型船舶一級免許の知識によりどうも認められた&勘違いされたらしく、実は今度は4月にはレースにも出る。(注:日本の小型船舶一級は船が許せば全世界航行可能なのだが、そのレベルの免許をイギリスで取るのはめちゃくちゃ大変。。。日本だと、、汗)
4月のレースは伝統のOxBridge戦、オックスフォード大学対ケンブリッジ大学の対抗戦と、全英大学対抗戦の二つのシリーズに別れており、自分はセカンド艇の恐らくメインセイルの担当になると思われる。ぜひともみっくみっくに、、じゃなくてこてんぱんにしてやりたいところだ。
学部の時は体育会はおろかサークル活動さえろくにせずに学校外をさまよっていたので、あまりにも大学らしいこの雰囲気に大満足の今日この頃である。しかも、オックスフォードの場合なのか、このヨット部特有なのか、大学院生の割合が多く、全く浮かない。自分より年上もかなり多く、とても心地よい。う〜む。青春まっただ中ということだろう。
そろそろ本題に入ろう。今回は金曜日の夕方にオックスフォードを出て、深夜にサウザンプトンを出航、徹夜二交代で航行し、世界遺産のジュラシックコーストの入り江に停泊した後、二日目はPooleという街に停泊して、次の日にはサウザンプトンに戻るというスケジュールだ。
難関は最初の暗唱だらけの川を下るところと、深夜に移動する海峡部分。そして自分の体力だ(笑)。結局最終的に二日間で110マイル航行したので、結構な距離だと思う。
まずはGoogle map を追いながら旅をおさらいしてみたい。
最初はここ、サウザンプトンの南のハーバーからスタート
つぎはここ。世界遺産指定地域の真ん中の物凄く不思議な隕石が墜落した後のような場所。
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最後はここ。ここも地形的に天然の港になっている不思議な場所に停泊
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メインにはこの三カ所にいったということになる。大変美しく、素晴らしいセーリングだった。また船が素晴らしく、新しく性能が高かった。空調暖房があり、水も300リットルのタンクにボイラー付きなので温水を好き放題使える。なんと水洗トイレ、シャワーまである。快適すぎて話にならないぐらい快適。実家のヨットと違い物凄く自動化と効率化が進んでおり、恐らくやろうと思えば一人でも操船は全く問題ないと思えるぐらいだった。
書いていて思ったが、文章よりも写真のほうが何倍も伝わる気がするので、ここから写真メインで伝えようと思う。。。そのほうがこういう感動は伝わりやすい。


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メインにはこの三カ所にいったということになる。大変美しく、素晴らしいセーリングだった。また船が素晴らしく、新しく性能が高かった。空調暖房があり、水も300リットルのタンクにボイラー付きなので温水を好き放題使える。なんと水洗トイレ、シャワーまである。快適すぎて話にならないぐらい快適。実家のヨットと違い物凄く自動化と効率化が進んでおり、恐らくやろうと思えば一人でも操船は全く問題ないと思えるぐらいだった。
書いていて思ったが、文章よりも写真のほうが何倍も伝わる気がするので、ここから写真メインで伝えようと思う。。。そのほうがこういう感動は伝わりやすい。
これが停泊中の我らがセーリングボート
真ん中に見える黒い点が我らがボート
夕焼けの中を航海
クラブの旗と風をはらむ帆
ニードル。実は結構な難所
必殺、、観音開き。

我らがクルーメンバー
いやーー、楽しかった。こういうのを満喫というのだろう。すでに充分伝わっていると思うので多くは語らないが、船というのはとても面白い。まさに一生の趣味に出来ると思う。特にヨットはガソリンもあまり使わないし、中に住めるし、中々エコで良い趣味だ。1000万円くらい出せばなかなかの中古のヨットが手に入る日本なので、頑張って貯金し、奥さんを説得して(汗)、ほのぼの世界一周でもしてみたい物だ。うん。
次回は壮絶の練習風景をお伝えするか、いきなり対ケンブリッジ戦の模様をお伝えする。。
乞うご期待。。
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それと、バリンドンクラブとは、どのようなクラブなのでしょうか?
こんにちは、もちろん複数のクラブに所属することは可能です。教員や研究員でも参加していますし、場合によっては生徒の配偶者やさらには子供が参加している場合もありますよ。
バリンドンクラブというのは何か特別な人達が参加できるものでしょうか?私は聞いたことがありません。。。ちょっと検索してみましたが出てきませんし。
また何かありましたら、質問させていただきます。