ちょっと前のことになるのだがヨット部の125周年ディナーなる行事があったのでそれについて書いてみたい。
これまでも書いてきたが自分はオックスフォード大学の体育会ヨット部に所属している。外様大名ではあるがいちおメンバーの一人なのでこういうイベントにもかり出されて「歴史と伝統ある」というフレーズにふさわしいOB会に出席する機会を得る。
こちらの(古くからある)部活では一定の節目毎にOBをかり出してこういったOB会を執り行い、そこで募金を募ったり(これ恐らく一番重要)、または昨今の活動を報告するのが定番になっている。やはりお金がなければ始まらないという事です。
やはり125年もあるとびっくりするような年代のOBがまだ存命で93歳のおじいちゃんからの手紙とか届いていたりする。「最近体調が悪いので残念だがいけない」というようなフレーズがめちゃくちゃ重みがある(汗)

今回執り行われたのはKable Collegeというカレッジでおもむきの変わったゴシック調の荘厳な建物。

クライストチャーチも目ではないオックスフォード最大の食堂が自慢の種ということで、今回の会場に選ばれた模様。(とはいえ埋めることは出来なかったようだが。。)

これもおじいちゃんから最近卒業したOBまで抱いた時期頃にそろえて同じ食事に舌鼓を打つ。

我々現役世代もそれに混じって食事をするのだが、フォーマルな食事なので居酒屋に集まってどんちゃんという雰囲気ではない。というかそういうことをしたらOBの入る余地がないだけかもしれないが。。

ちなみに食事もなかなかレベルが高く、美味しい。良くイギリスの食事がまずいという人がいるが、基本それは普段食べるような B級グルメの質が低いということなのだろう。よくも悪くも金も時間もある上流階級(英国農村部のイギリス人中産階級は昔からある資産と金融危機以降からもつ10年固定とかの定期預金の高い金利や、固定資産収入で結構余裕)とイギリス旧植民地からでばってきた何でも良いから安ければ良いという層が中心のため、日本の様に農家の次男で相続出来なかったけどサラリーマンで普通には稼いでるよ家庭の主婦が近所の奥様方とランチをするためのレストランは無いし、お金はほどほどあるけど時間はかけたくない若者サラリーマン層のためのグルメラーメンなど存在しない。普段は見え難い場所においしい料理は隠れている。
参考までに今回の前菜とメインの料理の写真を載せておこう。


別にこれだって、なんか有名な店の料理ではなく、特定のカレッジの教授陣向けの料理(ハイテーブル向けの料理ね)なんだが、それでもなかなかのクオリティ。食材にお金さえかければ美味しい物は作れるのだ。
うむむむぅ。階級社会。。
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