2010年12月11日

オックスフォード大学及びハーバード大学へのアジアからの留学生数の時系列変化


少し前に、日経新聞の記事で日本からアメリカの大学院に留学する日本人の数が減少しており、逆にアジア、特に中国、インド、韓国からの留学生の数がここ10年で大幅に増加しているという記事を目にした。その記事ではハーバード大学のデータしか載っていなかったが、同じデータをオックスフォード大学でも見てみたかったので、大学の統計局に無理を言って出してもらった。以下、そのデータに関関連して。

まずは勿論データから。まずはハーバード大学のデータから。日経新聞11月28日付け「消えるグローバル人材 語らぬトップ、内向く若者 ニッポンこの20年 第3部(1)」から下記の図表を引用。



o0.jpg



あきらかに中国が2001年から圧倒的な存在感を魅せつけるようになっている。
その一方日本はじりじりと存在感を失いつつ有るのが現状。

さて、我らがオックスフォード大ではどうなのだろうか。公開されているデータでは解らなかったので、今回は大学統計局の特別な協力のもとに本邦初公開なデータをお送りしたい。かなり丁寧に依頼メールを書いた価値があったというシロモノ。


oxford.jpg


いかがだろうか。驚くほどの同じパターン。この10年間の中国からの留学生の増加は比類がない。またインドからの留学生の増加も確認できる。逆に日本からの留学生は停滞、または少しづつ落ち込んでいるのが現状のようである。

これが何を意味するのか、それは判断がつきかねるが、ひとつの傾向として、2000年代に入って以降、中国、インドなどからハーバード、オックスフォードなどの欧米有名校に対する留学生が激増しているという事はほぼ明らかな事実なのだろう。


もう一つ興味深いデータを作ってしまった。これは外務省の海外在留邦人統計http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/tokei/hojin/index.html から作ったデータなのだが、これを見る限り日本人で長期滞在をしている留学生、研究者、教師の数は減っているどころか、むしろ増えているように見える。もちろんこのデータは研究者、教師も含むので留学生のみに関しては一概に言えない部分もあるのだが、しかし想像できる数字として大幅に減っているとはとても思えない。


houzin.jpg


恐らく、これらのデータから言えることは、マスコミが海外一流校の在籍者数を見て、日本の若者は引き篭り初めていると主張するのは誤りのようだ。日本人留学生は増え続けている。実際は恐らく、急激に増加する途上国からの受験生との競争に押され、日本人が単に一流校に入りにくくなっているというだけの事である可能性も高い。もしくは、若者はアジアや中国などこれまで留学の対象ではなかった地域に向いており、昔ながらの欧米留学の占める地位が下がっている可能性も指摘できるだろう。(この外務省の統計で確認できるはずなのだが、いかんせんデータが使いにくく、時間切れ。どなたか分析してくれないかなと。。)

いかがだろうか?

では。

追記。ツィッターでもう少ししっかり検討されている方の記事を紹介していただきました。感謝!(^^

キャリアに関するデータの真相 その1 「若者は内向き」という誤解。
我が国の留学制度の概要 文科省2006年


追記。

文科省発表のこの資料だと2008年に大幅に落ち込んだとある。どちらが正しいのか??ちょっと確認するのは時間がかかりそう。

posted by Cotton at 05:46 | Comment(6) | TrackBack(0) | 政治と経済(Politics&Economy) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは、曽瑞h(English: Zeng Ruqi)といいます。ツイッターやこちらのブログでちょこちょこ読ませてもらっています。本当に興味深くて、いつも感銘うけています^^
もうすぐ高校を卒業し、今年の9月からロンドン大学UCLのファウンデーションコースへの進学が決まっています。経済と経営の両方に(他にもいろいろ)を専攻したくてOxfordのEconomics&Managementの学士号にぜひ出願したいのですが、A-levelを取っていませんし、E&Mは本当に競争率が高いと聞いていて、不安です。UCLのファウンデーションコースからはトップの一部だけOxbridgeに合格することがあるようなのですが、イギリスと全く異なる日本の学校のシステムの成績を出してどう評価されるかわからず心配です。
Oxfordの学士号の出願についてお知りのことがありましたら、教えていただけますでしょうか。
Posted by Ruiqi at 2012年02月08日 22:47
実はEMのアドミッションにも私は関わっています。
詳しいことはEMの入試要項のウェブに書いてあります。また日本からの出願ではALevel(かもしくは同等の国際資格)が必要になります。無いとほぼ受からないはず。またほぼ満点じゃないと足切りになるかもしれません。

正直な所、日本からの留学で学部に直接というのはかなり敷居が高いかと思います。EMは社会科学で英国で言うと東大理三、一番難しい学部です。

ですので、、、オススメなのは学部で挑戦するのはもちろんですが、そこで落ちてもめげずに大学院で再挑戦です。特に良い会社に就職して2,3年実務経験を積んだ後なら、MBAなどのもう少し門戸の広いプログラムもあるからです。一回入ってしまえばこちらのもの、私も学部のレクチャーも聴講していました。

道は色々ありますので諦めずに、頑張ってくださいね。
twitterなりでも連絡頂ければアドバイスできると思います。応援しています。
Posted by こっとん at 2012年02月08日 23:29
お返事誠にありがとうがざいます。

やはり非常に難しいのですね。A-levelを取ることも考えたのですが、大学入学前に2年間もかかるのはもったいないと思い、ファウンデーションを選びました。しかし少なくとも挑戦しないと後悔しますし、学校の先生からはできるだけ上を目指せとアドバイスされているので、Rejectされるの覚悟で出願しようかなと考えています。

落ちたらおっしゃった通り、他の大学で学士号を取得し、大学院で必ずOxfordに挑戦したいです。

経済と経営できればダブル専攻したいのですが、Oxford以外のイギリスのTopの大学ではあまりなく、今のところの第2志望のUCLもダブル専攻出来ません。ダブル専攻できるレベルの低い大学を目指すべきでしょうか。それともで出来るだけレベルの高い大学の経済学部に進学し、大学院で経営を専攻すべきでしょうか。
大学院で経済と経営のどちらを学びたいかまだはっきりしていないので、大学での専攻にも悩んでいます。お忙しいところすみませんが、何かアドバイスを頂けますでしょうか。
Posted by Ruiqi at 2012年02月09日 19:04
こんにちは。

出来るだけレベルの高い(良い教育を受けられる)大学に行くべきだと思います。

良い就職先は欧州でもある種の足切りをしていますし、ダブル専攻で時間を分けるよりも、まずは経済学部に進学して考え方の基礎を身につけてからのほうが、10年先を見据えれば大成できる可能性が高くなると思います。

私も留学を実現して自分の思うように勉強できるようになるまでかなりの時間がかかった人間ですが、これが結果的に良かったと考えています。

焦らず、まったりと、色々な道を探るのが良いと思います。例えば学部の後に大学院進学に落ちても、一旦就職してから、という道もあります。特に経営の勉強は2,3年でも経験を積んでから勉強したほうが中身が理解しやすくなると思いますし。

諦めたらそこで試合終了といいますので、継続的に頑張ってください。応援しています。(^^
Posted by こっとん at 2012年02月09日 19:56
貴重なアドバイス本当にありがとうございます。

やはり出来るだけ良い大学を目指すことにします。

KotosakaさんのようにOxfordなどのトップの大学で学ぶにふさわしい人になれるよう頑張ります!^^

また何かわからないことがありましたら、お聞きすることがあると思いますが、そのときはどうぞよろしくお願いします。



Posted by Ruiqi at 2012年02月09日 21:51
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Posted by latrvalo at 2021年12月19日 19:42
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