2011年06月11日

極寒:冬の体育会系ヨットセーリングinイギリスはコーンウィル


さて、ヨットの話ももう少ししようということで、ときは遡ること、もう半年!今年の冬のコーンウィル地方で行った一週間のセーリング遠征について書こうかと。今回も、将来日本のセーラーがイギリスに来てセーリングを楽しめることを目標に、出来るだけ具体的な数字も入れて説明します。



 今回は2010年12月11日から16日までの期間でセーリングを行いました。 出航場所はFalmouth、目標はIsles of Scillyまで到達すること。当初は、FalmouthからPenzanceまでが一日、そこからまたLand’s End を経由してIsles of Scillyまで1日、そして天候を見ながらIsles of Scillyを数日満喫し、 直接Falmouthまでオーバーナイトで戻るか(20時間以上はかかる)、または二日間かけて戻るかという計画でした。

 実際のところはこの予定通りには行かなかったという結果。端的に言うと、風がコンスタントにF6以上吹いており、時折F7を超える状況であり、地中海しか経験がない乗組員の大半が初日から体調不良を訴えた事が原因で、計画を変更したためです。

 元々今回の募集ではセーリング経験者のみで募集をしており、海が荒れること等も説明していたのですが、それでも「大丈夫−。大丈夫−。」と自信満々に目をキラキラさせて言われると、それはしょうがないかなと思ってしまったのですが、今思うと失敗だったのかもしれません。。。

 きっと、海が荒れなければ問題がなかったと思います。実はこの海域は、 英仏海峡でうごめく潮流と、半島の先っぽで複雑に触れ合う大西洋や大陸からの風のミックスで結構波も立つ場所とも言われています。特に風が強かった今回のケースでは、波の高さがかなり高い状態が恒常的に発生し、もちろんまったりセーリングを中心に経験している人にはありえない状況になったということでした。

 少し海が収まった後に、こんな感じの揺れだったということで撮影してみました。風は具体的には覚えていませんが、2リーフでオッケということは20−25ノット程度かと思います。これでもまだ結構揺れているのが分かってもらえるかと。。。



可能な方はぜひ、高画質なハイビジョンでお楽しみください。。。



 今回は16人参加、元々は2隻を借りる予定でしたが、結局チャーター会社の都合で3隻になりました。。。予約した船が用意できないというトラブル。充分な経験者が多かったから良いものの、普通なら冷や汗モノですね。

今回のチャーター会社はコーニッシュクルージング。(実はここは、キールが欠落しているヨットをチャーターさせたことで昨今有名になったところ。実際細かい不備は多く、そこらへんは出航前にきちんと確認することをおすすめします)
http://www.cornishcruising.com/charter

金額は元々は2隻で1800ポンド(保険込み)。三隻でしたが、元々予約したものより小さい船でした。具体的には以下のとおり。

Me-go Bavaria 36 (2005) 6名乗船
Po-go Bavaria 38 (2005) 6名乗船
I-go Bavaria 30 (2006) 4名乗船

私は元々はファーストメイトとしてほのぼの参加したいという希望でしたが、三隻になってしまったので、I-goのco-skipperとして経験の浅い船長候補者を補佐することになりました。(注:ヨット部はスキッパーの承認制をしており、一人はヨット部に承認されたスキッパーが乗船しないと航海ができないことになっている。自分はヨット部に承認されたスキッパーの一人)。


16人で、予算は大体こんなかんじ。

チャーター代1800ポンド
オックスフォードからのガソリン代 300ポンド
ボートの燃料代 80ポンド
マリーナの停泊代 60ポンド
食料 340ポンド
合計で2630ポンド(34 万円前後)

これを参加者の16人で割って、一人当たり165ポンド(約2万2000円前後)になる。その他に自己負担の食費などもあったと思いますが、5泊したのに、全員総額でも3万円前後しかかかっていないと思います。ちなみに、、実際のところは自分はスキッパー割引で半額になっているとかそういう危険な事実は伏せておこうと。。。

なぜこんなに安いかというと、まずはチャーター代が安いと言えます。今回のはまさに体育会系で、荒れた海に漕ぎ出そうモデルだったのでもっとも安い時期に船を借りているのも事実です。しかし、真夏に同様のことをしても、一人当たり5万円を超えることはないでしょう。つまり一泊一万円と見て問題はないかと。

参考までにちょうどメールが届いたのでミッドシーズン(6月)のギリシャのオファーをリストします。

12, 19, 26  June Mirage 27 £ 500
12 June Bavaria 30 £ 885
26 June Bavaria 30 £ 1,200
19 June New style Bavaria 32 £ 1,250
19 June Bavaria 35 £ 1,300
12, 19 June New Bavaria 36 (2011) £ 1,550
19 June Bavaria 37 £ 1,000
12, 19 June Bavaria 38 £ 1,600
12 June Bavaria 39 £ 1,750
12, 19 June Bavaria 40 £ 1,900
12, 19, 26 June Bavaria 46 £ 2,200
資料 www.Sailionian.com

十分暖かい季節にセーリングをしても、一週間でこの程度なのです(勿論個人で借りると大変だが、、)。


 こういう数字を示すと、欧州では、いかにヨットがお金のかからない趣味であるわかって頂けると思います。基本的にトレッキングや登山と変わらないです。スキーやスノーボードよりもリフト券代が掛からない分安上がりなスポーツであるとも言えないでしょうか。

 残念ながら日本ではこういったオーバーナイトでヨットをチャーター出来る会社が無いために、特に外洋に出る場合はヨットを購入するか、ヨットを持っている人を探して載せてもらう必要が出てしまい、ものすごくしきい値が高くなってしまうのが実情です。今回借りたBavaria (ババリア)など、軽く日本の中古ヨットサイトで検索すると船齢10年超でも900万円以上していました。

 しかも、ほとんどの船は外洋航海用の設備等が整っているとは言いがたいでしょう。今回借りた船は、沿海航海用の安全装備は全て完全装備です。救命ボート、人数分のライフライン、人数分のライフジャケット、浮輪、発煙筒、信号灯、グラブバッグ、ストームセール(!)、救急セット、GMDSS VHF、スペアのエンジンや機材の部品などなど、毎回確認されたしっかりとした装備がある船が用意されます(今回の場合、一隻の航海灯が途中でつかなくなったが緊急用のポータブルの航海灯が用意されており事なきを得た)。

 そして、万が一の万が一に事故になっても、海上保安庁のヘリが常時待機しており、特に荒天時には、RIBが随所で海上待機しているという力の入れようです。恐らく大体の場所に15分以内には到達できる体制を常時保持しているのではないでしょうか。そして、GMDSS VHFはチャーターボートでは必ず付いているし、普通の船でも付いていないのを見たことがありません。16チャネルを聞くということはマストとされており、こういったサポート環境も大きいと思います。

 横浜のボートショーでいくつかヨット(ボート)レンタルをしている方々のお話をお聞きしましたが、一番怖いのはリスクだといわれました。自己が発生したときに責任が取れない、夜は営業していない、等。様々な検討の結果、もし借りれるとしても、一日しか借りれないのが基本とのことです。しかもその上、こういったきちんとしたヨットを借りれる場所は指を数えるぐらいしか無いし、そもそも会員権を購入しなければならないケースが大半でした。。。。

 欧州のように、保険会社の補償の下、スキッパーの自己責任でチャーターをさせるというビジネスモデルが成り立てばいいのですが、今のところ、日本でそこまでの事業展開をしてくれる会社は存在しないようです。裾野を広げる、という意味で、この存在の意味は大きいのではないでしょうか。鶏が先か、卵が先かという議論になってしまいますが、やはりビジネスの側から、ユーザーに使いやすい環境を提供していくこと、提案していくことをして頂けないかと、1ユーザーとしては切に思います。



 さてさて、、、、こういう真面目話も語るも尽きてきたので、今回も写真で語ろうと思います。まずは、薄暗い海を行く随行挺、こちらは恐らくBavaria 38で海軍所属のOBなクリスがスキッパーをしているはず。

海外ヨットセーリング



最高年齢は40歳弱のお医者さん研究者、最低年齢は入学したての18歳というものすごいバラエティ。経験も上から下までばらばらです。そんな人間たちがヨットでじゃれ合う旅ですね。

海外ヨットセーリング


もちろん夜ご飯もヨットの中で作ります。一番コストも掛からず。

海外ヨットセーリング



港に泊まれば、イングランド南岸の時に4メートル近い干満の差を目撃することが出来ます。

海外ヨットセーリング


もちろん多少は街を散策。

海外ヨットセーリング



晴れの日はとても気持ちがいいです。2010年12月はこの100年だかでもっとも寒い月だったとのことで、朝など本当に死ぬほど寒かったでしたが。。

海外ヨットセーリング



こちらは日本のように護岸工事をしまくったり、橋をかけまくったりするような無駄はしていないので、大きな川に入り込んでブイに停泊することも日常です。浅瀬に水がのぼり、そして下がっていく。もちろん海が荒れれば水に晒されますが、しかしそれを自然と捉えているのでしょうか、変な工事はしていません。そのおかげで、ヨットのような背の高い船でもかなりの奥まで進んでいけるのだと思います。

海外ヨットセーリング



もちろん、目的地にどの船が一番早く到達するかは、、、みな隠れた関心事項でした。我々は毎回三挺中の真ん中(笑)

海外ヨットセーリング


今回は、当初の目標であった島に到達できずに残念でしたが、その分、乗組員の全員が健康的にとても楽しめる航海だったと思います。無理をして到達しても、きっと何人かはただ単に死ぬ思いをして移動しただけになってしまいますからね。

好評であれば、、、また次回もヨットシリーズは不定期で続けていこうと思います。
セーリングはかなり定期的にやっていますので。。。(このセーリングの後に、ヨットレースを三回、ケンブリッジとの対抗戦、全英大学対抗戦、湖水地方ウィンダミアでのセーリング、そしてスイスのチューリッヒ湖でのセーリングをしています(笑))


では、

Bon Voyage!!


posted by Cotton at 04:12 | Comment(1) | TrackBack(0) | 留学-ヨット編 (oxford sailing) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
部品の系列化はひとつあるいはで多数一連の設計の中で特色の部品(例えば金属の部品、織り帯、局部の装飾など)再作用を統一することがあることを指します。系列化の考えを使用する時、スーパーコピーグッチ財布は個性的な規則を包んで設計を行うことに突き出ることができることを選んで、体現のシリーズのかばんの“個性的な中が共通性、変化の中を含むのが統一を含んで、中を対比してとらえる調和する”の思想。エルメスコピー
Posted by エルメスコピー at 2014年02月27日 16:53
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